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東ベルリンから来た女

2013.03.21

category : FILMS

東ベルリンから来た女を観てきました。
ドイツ映画なんだな。

西ドイツへの移住申請を出したために、東ドイツ政府の監視下に置かれ、
東ベルリンから辺鄙な地の病院へ左遷されてしまった女医バルバラ。
初めは誰とも親しくせず、つんけんした態度だったけれど、
同僚のライザー医師の優しさや、
バルバラを心から信頼する作業所脱走の常習犯ステラとの交流で
少しずつ心を開いていきます。
しかし人目を忍んで逢瀬を重ねる恋人だか夫のいる西ドイツへ、
密かに脱出を計画していたバルバラ。
自殺未遂で緊急手術が必要になった患者、ライザー医師を放ったらかして
彼女は西ドイツへ行けるのか?というお話。

以下、ネタバレもあり。そして私の個人的な意見。

やっぱりドイツ映画っていいなぁって思いました。
もちろんゴミみたいなドイツ映画もあるんでしょうが、
少なくとも日本で観られるドイツ映画は本当にいい。
いい意味でサラッとしています。
愛とか友情を過度に押し付けず、
無駄に正義の押し売りをせず、悪を悪だと決めつけない。
完全無欠の善良な人間が出て来ない代わりに、完全無欠の悪もない。
人間の描き方が、とても人間らしくて、観ていてホッとします。

これはあくまでも私の意見ですが、
ドイツという国の歴史が、こういう映画を作らせているのではないでしょうか。
ナチスドイツという、世界的に見れば明らかにドイツにとっての黒歴史がある。
ナチスドイツのやったことは当然悪かったのだけど
(ここではとりあえず「ホロコーストなどなかった」という説は置いておきます)
ドイツには当時の党員は既に亡くなっている人が大半でも、
その家族や子孫がいる。
「ナチスドイツは悪だった! ドイツ史における最大の汚点だ!」と
断罪してしまうのは簡単だが、当時の党員たちの家族や子孫の感情や立場がある。
それを考えれば、普通の人間なら大っぴらに「ナチスドイツは悪だった!」とは
言えないんじゃないでしょうか。
そういう歴史観が、「勧善懲悪を好まない、物事は見方によってどうにでもとれる」
そういう懐の深い映画を作る土壌になっているような気がします。

この映画の最後、バルバラが手術の患者と医師を放り出し、
さぁ愛する彼氏だか夫の待つ西ドイツへ行こうかというときに、
再度脱走して来て、バルバラに助けを求めたステラ。
以前から作業所には戻りたくない、この国から逃げたいと言っていたステラを
自分の代わりに西ドイツへ逃がすのです。
そしてもう二度と、バルバラが戻ってこないと思っていたライザー医師の前に
何事もなかったのように現れ、ただ無言でライザー医師を見る。
そこで映画は終わってしまいます。
バルバラもライザー医師も、余計なことは一切言いません。
西ドイツに逃げたら夫だか恋人と暮らせて、監視からも自由になれる筈だった。
でもバルバラがとった行動は、恐らくその瞬間、彼女ができることとしては
一番いい選択だったんだろうなと、そういう終わり方。
涙流して感動すると言うのではないけど、
後になって、ジワジワ効いて来るような映画です、ドイツ映画にありがちな。

世界の雑誌、その他メディアが映画の人気を煽るようなコメントを出してますが、
決して激しさとか、サスペンスとかそんな映画とは違います。
人間のドラマです。

心から、観てよかったと思える映画でした。
やっぱりドイツ映画はいいです、世界一です。
どこの国の映画が好きかと訊かれたら、自信を持ってドイツと答えられます。

あとこれの前に「偽りなき者」という映画を観ていまして、
それはそれで、別に感想を書こうと思います。

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