Stoned Brain Returns

遊びの日常。日記<週記

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アイラブユーゴ(全3巻)

2015.04.19

category : BOOKS

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アイラブユーゴ1 (自主管理社会趣味1)アイラブユーゴ1 (自主管理社会趣味1)
(2014/08/12)
鈴木 健太、亀田 真澄 他

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アイラブユーゴ2 (自主管理社会趣味)アイラブユーゴ2 (自主管理社会趣味)
(2014/11/23)
百瀬亮司、亀田真澄 他

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アイラブユーゴ 3 女の子編 (自主管理社会趣味)アイラブユーゴ 3 女の子編 (自主管理社会趣味)
(2015/03/09)
亀田 真澄、山崎 信一 他

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どのタイミングで感想を書こうか悩んでいたのですが、
2巻を読み終わった時点で、これは3巻まで揃えて、読み終えて
1つのシリーズとして感想を書こうと決めて待ち、
結果こんな中途半端な時期に感想を書くことに相成りました。
時々このブログにユーゴ関連(まぁ映画がメインですが)でいらっしゃる方が見受けられるので
ぜひともご紹介しておきたい「アイラブユーゴ」シリーズ!

私がユーゴ愛に目覚めたきっかけと言うのはサッカーでした。
ピクシーが好きとか、98年の日本が初出場したフランスW杯で
同じグループにいたクロアチアに惚れ込んだとか(これも運命的と言えば運命的)
そんなようなことだったわけです。
このW杯にはユーゴスラヴィア代表も出場していて
ベスト16までは進んでいました、ピクシーもいましたね。
サッカーの話は長くなるので興味があれば「引き裂かれたイレブン」で検索してください。

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(2007/03/21)
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サッカーが入口になってユーゴスラヴィアという消滅した国に興味を持ったわけですが、
割とその前から縁はあって英語を教えてくれていたイギリス人に
色々コソヴォの空爆の話を聞いたりはしていたんですよね。
ただユーゴスラヴィアと言う国はとにかく複雑すぎる。
歴史を遡ると平気でオスマントルコだのオーストリアハンガリー帝国だの出て来るし
宗教も正教系カトリックイスラムと入り乱れてるし、
国境は海で囲まれ、「日本人」という括りで何の問題もなく
疑いも持たずに生きてきた日本生まれの日本人には到底理解できないカオス。
そして血で血を洗う内戦の暗い歴史がある。

そんなユーゴスラヴィアという国を決して暗い歴史ではなく、
当時の政治、経済、文化、人、スポーツ、食べ物等々
ユーゴスラヴィア国民が普通の生活で触れていたことを
写真あり解説ありで纏められた、実に分かりやすく
それでいて非常に濃い内容のユーゴスラヴィア本。
こういう本が欲しかったんだ!!!と小躍りして喜びました。
もう1冊出るごとにどれだけ次の発売を待ち、
最終巻の3巻で「もうこれで終わりなんだ」と悲しんだことか。

そもそもこの「アイラブユーゴ」シリーズとの出会いと言うのが実に偶然で、
今の勤務先の東京本社から人が来たときに
その方が旧ユーゴの構成国Sに留学していたことがあるという話を聞き、
それをTwitterでツイートしたらRTされていたのです。
誰だろうと思ってプロフィールを拝見したら
「アイラブユーゴ」シリーズの編集者の方だったというわけ。
深いユーゴ愛が私を導いてくれたに違いない!

更にちょうど1巻(ユーゴの政治、民族、宗教など)を読んだ数日後、
これは本当にびっくりするほど偶然だったのですが
大阪に住む親友殿、某hdk氏がThe Radio Dept.の曲についてツイート。
この曲です。

この曲で繰り返される「Smrt fašizmu, sloboda narodu!」というフレーズが
ちょうど「アイラブユーゴ1」に出て来ていたのです。
ユーゴスラヴィア、パルチザンの人民英雄スティエパン フィリポヴィッチが処刑される直前に
5,000人の人民の前で言ったとされ、
ユーゴスラヴィア人民解放戦争のスローガンとなった言葉です。
こういうタイミングって重なるもんですよね。

そしてこのシリーズは写真や記事の内容も然ることながら
各巻の著者の方のユーゴ愛に溢れた「はじめに」が心に染みるのです。
普通に生活していて「ユーゴスラヴィア」と言っても
ちょっと知っている人ですら「ユーゴスラヴィアって・・・今もう国ない・・・よね?」
みたいな反応しか返ってこないのに、
日本のどこかにこんなにユーゴ愛に溢れた方がいらっしゃるのかと思うと
ちょっと目頭が熱くなってしまいます。

そして著者の皆様、編集者の方のTwitterのアカウントもあり
皆様のアカウントをフォローして事あるごとにあれこれリプライや
RTしたり、してくださったり、やり取りをさせていただいたものですから
ただ買って読んだだけであるにも拘わらず、
自分もすごく深く関わらせて頂いたような気がして愛着が湧いています。
せめてユーゴノスタルギストの同志にこのシリーズの存在を知らせ、
微々たるものでも本の売上に貢献するくらいのことはせねばと
このエントリを立ち上げてた次第であるのです。
まぁ貢献できても1冊か2冊くらいだとは思いますが。

1巻=大人編(政治、歴史、民俗、宗教など)
2巻=男の子編(スポーツ、建築、乗物など)
3巻=女の子編(ファッション、音楽、芸術、食べ物など)

とざっくり分かれていますが、私のように
「サッカーユーゴスラヴィア代表!! ボスニア ヘルツェゴヴィナ代表!! ピクシー!!」
という女の子(という年齢ではないが)もおれば、
男の子でも「ロマ音楽!! バルカンビート!! クストリッツァ!!」な人もいるので
ちょっと気になるテーマから読んで行けるのが良い所。

ユーゴスラヴィアサッカーとかエミール クストリッツァが好きで
ユーゴスラヴィアが好きで検索して
このブログに辿り着いた方、ぜひ読んでみてください!
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西南学院大学「読書教養講座」公開授業(講師:又吉直樹)

2014.06.22

category : BOOKS

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お笑いにはほとんど興味ありませんが、唯一好きなのが
太宰治を愛し、サッカー経験者でもあるピースの又吉直樹氏。
別に私は太宰を好きな訳でもなく、むしろ苦手なのですが、
文学とサッカーを愛する人に悪い人がいるわけないという根拠のない信念と
あの枯れていてギラギラしたところが全くない風貌、
ただそれだけで又吉氏が好きなのであります、お笑い全然関係ありません。

先日何かの映画を観にKBCシネマに行ったところ、
偶然今回の講演会の応募用紙を発見しまして、抽選で400名とのことだったので
まぁ当たらんだろうとは思いましたが、応募しないことには当たらないので
とりあえず応募してみたところ何と当選。
関ジャニ∞のライブの制作開放席といい今回といい、
今年は色んなものに当選します、・・・宝くじでも買ってみようかな。

ということで、連日のサッカー観戦で疲れ切っている上、
昨日は愛するアッズーリがコスタリカに負け、
今日は全力で応援していたボスニア ヘルツェゴヴィナがゴールを不可解なオフサイドで取り消され
ナイジェリアに負けてしまったことでGL突破の夢も破れ、
朝から大変テンションの低いのをえいやっと気合を入れて行ってまいりました。
W杯に関してのあれこれはまた別に書こうと思います。
また長くなるからw

当選ハガキ兼入場券に太宰の「恥」
恥
(2012/09/27)
太宰 治

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「富嶽百景」
富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫)富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫)
(1957/05/06)
太宰 治

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「人間失格」
人間失格 (集英社文庫)人間失格 (集英社文庫)
(1990/11/20)
太宰 治

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以上3冊を読んでおくといいと書かれていたので
「恥」「富嶽百景」を初めて、3度目の「人間失格」を読んでおきました。
「人間失格」は中学生の時に初めて読んだときは、「何か凄い作品を読んだ!」感じがしましたが、
この年になって読み返すと、立ち直るチャンスはあっただろうに
結局それを掴みきれずに廃人になり姿を消した男の話くらいの感じです。
1か所「吾輩は猫である」が出てきますが、それがどーしたと言われればそれまで。
「富嶽百景」はエッセイ風の短編小説で情景描写が美しくて好きです。
「富士には月見草がよく似合う」はやはりいいな。

予習もきちんとして、又吉氏の登場。
講演の前半は又吉氏の単独公演で、後半は5人の西南大生の皆さんとトークセッション。
又吉氏、テレビで見る通り、低めのテンションで、
時々面白いことも言いながら、淡々と講義。
太宰治の作品は一見暗いけれど、見方によってはとてもポジティブということを
作品の中の一節や発言を例に挙げて説明。
「人間失格」とはどういった小説なのか、又吉氏が100回は読んだし
大好きだという理由と、
私が「どうも好きになれない」理由は似ているのに
好きと苦手に分かれてしまう「人間失格」の面白さが見えました。
そして「人間失格」という作品が言いたいのは
「誰かのの悩みを人と比較して、『あなたよりももっと大変な人がいる』と言って
悩みを無効化してしまうことの問題点なのではないか」
という又吉氏の意見も一つ参考になりました。
また「人間失格」を読むことがあれば、違った見方ができるかもしれません。

後半は大学生とのトークセッション。
太宰や又吉氏のお気に入りの作家の小説と、
それと絡めた学生さんからの質問に又吉氏が丁寧に答えていました。
学生さんの話をきちんと聞いて、それに真摯に答える姿が印象的でした。
知識をひけらかしたり、無暗に笑いを取って適当に受け流すようなこともなく、
経験談を交えながら、的確なアドバイスをするところはお見事。
人を惹きつけて離さない不思議な魅力がある人でした。

ボスニア ヘルツェゴヴィナ敗退のショックで一時は行くのを止めようかと思ったほどでしたが
又吉氏の低めのテンションの語り口にしっかり癒されて帰って来たような気がします。
本当に行ってよかったです。
太宰の小説ももう少し読んでみようかな。

夏目漱石先生「こゝろ」について

2013.09.24

category : BOOKS

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こゝろ (角川文庫)こゝろ (角川文庫)
(2004/05)
夏目 漱石

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私が読んだのはちくまの全集に収録のだったのですが、
「こゝろ」を再読しました。
夏目先生の書かれた小説の中でも、無性に読みたくなり、
スラスラと読めてしまうのだけど、読み終わるのがもったいない、
そのくらい好きと言う作品なのです。
前に初めて読んだとき、先生が自殺をした理由がよく分かりませんでした。
いや、分かることは分かるんですが、
なぜ突然、明治天皇崩御とか、明治の精神だとか言いだして死んだのか。
ネットで検索して、色んな人の考え方を読んでみたのですが、
それでも何となく分からない。

でも今回再読して、その謎が解けたような気がします。
もちろん夏目先生ご自身が、
「書いた人間が何を言いたいかなんて、書いた者にしか分からない」
と仰っていますから、あくまでも私の解釈ということで。

続きはこちら >>

寺田寅彦に関する、素朴な疑問

2013.06.30

category : BOOKS

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青空文庫でも読める、寺田寅彦の書いた「夏目漱石先生の追憶
もう何度も何度も読みましたが、一つ疑問が生まれて気になっています。

最後の方にこういう個所があります。

しかし自分の中にいる極端なエゴイストに言わせれば、
自分にとっては先生が俳句がうまかろうが、まずかろうが、
英文学に通じていようがいまいが、そんな事はどうでもよかった。
いわんや先生が大文豪になろうがなるまいが、
そんなことは問題にも何もならなかった。
むしろ先生がいつまでも名もないただの学校の先生であってくれたほうが
よかったではないかというような気がするくらいである。
先生が大家にならなかったら少なくももっと長生きをされたであろうという気がするのである。




寺田さんは、夏目先生に偉大な小説家だとか、
優秀な英文学者だとか、そんな勿体ぶった肩書はなくても、
夏目先生のことを大好きだった。
俳句がうまくてもへたでも、先生が普通の先生であってくれたら、
その方がストレスもなく長生きしてくれて、よかったのではないか、
そう言いたいのは分かります。

でもそもそも夏目先生と寺田さんの出会いと言うのは、
寺田さんの級友の落第阻止のために、夏目先生のお宅を訪れたついでに
「俳句って何?」と先生に訊ねたところからなわけだから、
先生の俳句がまずかったら、そういう話にならないし、
三日にあげず先生の家に通うようにはならなかったのでは・・・?

それとも、級友の落第阻止詣でがなく、俳句の件の会話がなかったとしても、
やはり寺田さんは夏目先生の門下最古参だったり、
菅虎雄さんや中村是公さんと同じカテゴリで括られるような、
門下で一番愛された人になってたのかなぁ・・・。
とはいえ、仮にどんな経緯を辿っても、
必ずこの人とは仲良くなったんだろうなと思える人が
人生で2~3人程度はいるとは思いますので、
夏目先生と寺田さんがそういう関係だと言うのなら、
疑問だと感じたところで意味はないですね、その通りです。

という、独り言以外の何物でもないような
極めて素朴な疑問でした。

最近、「三四郎」を再読しています。



三四郎 (岩波文庫)三四郎 (岩波文庫)
(1990/04/16)
夏目 漱石

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前読んだときも好きでしたが、
寺田さんを好きになった今、野々宮宗八さんがさらに好きです。
浮世離れした、不思議な科学者、いいですねぇ。
そして門下の皆さんのことを色々思い浮かべながら読むと、
佐々木与次郎は絶対に鈴木三重吉だと思ったら、
wikiによるとやはりその通りみたいです。

寺田寅彦 その2

2013.06.11

category : BOOKS

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以前このエントリで寺田寅彦氏のエッセイを読んでいると書きましたが、
その後寺田寅彦熱が急上昇中で手が付けられない状態になっています。
前のエントリの時に読んでいたのは、


地震雑感/津浪と人間 - 寺田寅彦随筆選集 (中公文庫)地震雑感/津浪と人間 - 寺田寅彦随筆選集 (中公文庫)
(2011/07/23)
寺田 寅彦

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柿の種 (岩波文庫)柿の種 (岩波文庫)
(1996/04/16)
寺田 寅彦

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でして、色々他にも読んでみたいな~程度でありました。
そのときに頭の中にあった「寺田寅彦の書いた物色々」はこれ


寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)
(1963/01)
寺田 寅彦

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とか、これが全部で5冊揃ったこれ


寺田寅彦随筆集 セット (岩波文庫)寺田寅彦随筆集 セット (岩波文庫)
(2010/08)
寺田 寅彦

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だったんです。
まさか決して、図書館にずらーっと並んでいる、ハードカバーの寺田寅彦全集とか
揃えようなんてそこまでは考えていなかったんです、本当です。


寺田寅彦全集〈第1巻〉随筆1 創作・回想記寺田寅彦全集〈第1巻〉随筆1 創作・回想記
(1996/12)
寺田 寅彦

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こういうの×17冊(第1期)とかね。
まだ第2期ってのが13巻あるらしいんだけどね。
こういうのは全然買うつもりなかったんですよ。

ところがヤフオクでうっかり第1期17冊を10,000円以下という破格の安さで発見してしまいましてね。
終了が明日(6月12日)までだったので、
面倒だけどプレミアムに入って落札しちゃいました。

2週間に1度図書館で借りて来ては、返却に間に合わないと慌てて読んで、
再読したいのに返却して、とずいぶん悲しい思いをしましたが、
これで好きなときに好きなペースで読めるようになります。
とても、幸せ。
むしろこのタイミングで出品されてて、オークションなんかめったに見ないのに
偶然発見とか、これ運命としか言いようがないよ。

寺田さんの書く文章は、ワタシが書きたいなと思っている文章にとても近くて、
読んでいて心癒される感じがします。
物事を見る目が、ほんの些細なことに対してでもとても優しいんですよね。
寺田さんが熊本の五高時代、夏目先生のお宅に
「恋人に会いに行くような気持ちで」遊びに行っていたそうですが、
ワタシは寺田さんの書いたものを、
「最愛の恋人からもらった手紙を読むような気持ち」で読んでいます。
余りに寺田さんの書く文章が好き過ぎて、
1日の起きてる時間の内、5割くらい寺田さんのことを考えています。
残り4割が夏目先生で、それ以外は残り1割くらい。
もうここまで来ると恋だよね~。
いや、これが恋だって言うならそれでいいよ。
寺田さん好きだもん、愛してるもん。

以前は武将に萌える女子たち見て、何だかなぁ、別にいいけど、
なぜ?と思っていたのですが、
今は彼女らの気持ちが心の底から理解できます。
夏目先生も寺田さんも武将でも何でもないけど、本当によく分かる。
明治~昭和初期に生まれたかった。
夏目先生や寺田さんと同じ時間を過ごせたら、
別に戦争で死んでもよかったよ、ワタシ。
むしろ胃潰瘍で死ねる時代に行きたいよ。

とにかく数日で全集第1期の17冊が届くと思いますので、
そうしたらどっぷり寺田寅彦に浸ろうと思います。

あとは持ち歩きが楽なようにkindleを手に入れて、
kindleストアで無料で移動中に読めるようにしたいですね。


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(2012/11/19)
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余計な機能は一切必要ありません。
夏目先生と寺田さんの書いた物さえ読めればそれでいいです。

寺田寅彦

2013.03.30

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夏目先生にすっかり心酔してしまっているワタシですが、
その夏目先生の一番古い門下、寺田寅彦さんの随筆集を読んでいます。
寺田さんは夏目先生が熊本の第五高等学校で英語を教えていた頃の生徒でした。
寺田さん自身の、夏目先生の思い出話によると、
同級生が試験をしくじったため、寺田さんが夏目先生に点を貰いに行ってやった際に
俳人として名を挙げていた夏目先生に、俳句の話を聞いたことから、
すっかり夏目先生のファンになってしまい、恋人にでも会いに行くような心持で
夏目先生の家を訪れていたとか。
物理学者でありながら、俳句に親しみ、随筆も数多く手がけています。
物理学者が書く随筆など、どんな難しい、ワケの分からない物かと想像しますが、
すっきりとした分かり易い文章で、それでいて味わい深い、
とても素敵な文章を書く人です。
理数系で文才もあるとか、理数系全くダメで物書きになりたいくせに
大した文才もないワタシとしてはどれだけ妬んでも足りないわけですがw
すっかり寺田さんの書いた作物にも心奪われてしまいました。
夏目先生の書いた作物は芸術作品と心得て読み、
寺田さんのは、親しい友人からの手紙や、身近な人の書いた日記のような、
親しみを感じながら読む、これです。

とはいえ、学校で有名になるほどの秀才、
夏目先生に愛された門下、
アインシュタインが来日した際にホストを務めた物理学者です。
その目の付け所や先見性、理路整然とした文章、
頭のいい人はやっぱりどこか違うんだなと思わせます。

地震雑感/津浪と人間 - 寺田寅彦随筆選集 (中公文庫)地震雑感/津浪と人間 - 寺田寅彦随筆選集 (中公文庫)
(2011/07/23)
寺田 寅彦

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寺田さんは地震研究もしていまして、関東大震災を経験した前後に書かれた随筆集です。
もちろんこの随筆集が書かれた後に、日本の地震研究というのは
大変な進歩を遂げているのだとは思います。
なので、少々古さを感じるところもあることはあるのですが、
東日本大震災を経験した現在日本に住む人間が読んでも、
「これはいつ書かれたものなのか?!」と思うほど、
明治大正昭和初期と、今の日本が変わっていないことが分かります。
今の日本人が考えることと、ほぼ変わらないことを、
寺田さんも考えていた。
そして寺田さんの素敵なところは、大地震に共通する自然界の異変をバカにしない所。
江戸や明治の大地震のときの情報まで持ち出してきて、
地震の前に発光現象が起きていたということを書いていました。
地震が自然現象ならば、それと同じ自然の雲や空に異変が出るのは
何ら不思議なことはないと思います。
ただ天候気候条件に左右されたり、
いつどこでということがはっきり予知できないのが問題なのです。
余計なパニックを引き起こすだけでは意味がありません。

先ほど「先見性」と書きましたが、実際はそうではなく、
ただ人間は経験を忘れ、ただ同じことを繰り返しているだけなのです。
この随筆集は、日本における義務教育で1年に1度でも必ず音読し、
中学卒業までに暗記できるほど熟読させるべき。
日本人の必読書に指定していいと思います。
江戸や明治の地震の記録も参考にしながら、
専門的になりすぎず、常に大地震と背中合わせの日本人へのアドバイスというか、
心得のようなものです。
ワタシは図書館で借りて読んだのですが、近々きちんと購入しようと思います。

柿の種 (岩波文庫)柿の種 (岩波文庫)
(1996/04/16)
寺田 寅彦

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こちらは寺田さんの日記のような随筆集。
長くても2~3ページという短章ばかりです。
目に入った風景や、心に残ったことを、自由に綴ってある感じです。
「心の忙しなくない、余裕のあるときに読んで欲しい」と寺田さん自ら仰っていますが、
これを読むことで、忙しない心がホッと一息つけるような作品集です。

夏目先生の作品は一通り読んだので、
次は寺田さんの作品を色々読んでみたいと思います。

夏目漱石/小宮豊隆著

2013.03.01

category : BOOKS

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夏目漱石 上 (岩波文庫 緑 85-1)夏目漱石 上 (岩波文庫 緑 85-1)
(1986/12/16)
小宮 豊隆

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夏目漱石 中 (岩波文庫 緑 85-2)夏目漱石 中 (岩波文庫 緑 85-2)
(1987/01/16)
小宮 豊隆

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夏目漱石 下 (岩波文庫 緑 85-3)夏目漱石 下 (岩波文庫 緑 85-3)
(1987/02/16)
小宮 豊隆

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夏目漱石先生の門下生、小宮豊隆氏による夏目先生本。
一応全部読みましたが、これは夏目先生の書いた物を読んで、
キヨさんの「漱石の思ひ出」


漱石の思い出 (文春文庫)漱石の思い出 (文春文庫)
(1994/07)
夏目 鏡子、松岡 譲 他

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を読んでいたら、そんなに特別読む必要無いかな、
あんまり新しい情報ないな、という感じ。
小宮さんの夏目先生に対する尊敬は感じます。
ただあまりに先生を美化しすぎて、
時々先生が情緒不安定で家族に手を上げたりするのも、
「キヨの理解が足らない」みたいなことを書いてありました。
それは違うんじゃないかなぁ。

キヨさんは悪妻という説は知られていますが、
キヨさんも少し情緒不安定で、朝起きができないくらいのことで、
夫の洋行中、新しい着物も仕立てられないような貧乏の中、独りで子供育てて、
手を上げる夫に愛想尽かして離婚するでもなく、
「私を嫌いなら離婚もするが、病気なら仕方ない!」と生涯連れ添い、
子供を7人も育てた上に、小遣いせびりに来る門下生の面倒も見てやった人です。
これを悪妻だと言うなら、良妻のハードルはどれだけ高いのかと。

だから小宮さんの書き方に、ちょっとカチンときたところもありました。
それでも色んな文献から夏目先生の言葉や書簡を集め、
よくぞここまでまとめてくれた!と感謝はしております。
面白いのは夏目先生のことよりも、自分のことの方が客観的に見られてること。
盲目的に夏目先生を好きだったんでしょうねぇ。

キヨさんの「漱石の思ひ出」、小宮さんの↑の3冊を読んで、
また夏目先生の書いた作品を読みたくなりました。
なので、夏目先生の日記集も買ったのですが、
「草枕」をとりあえず再読することにします。

満足したら、夏目先生の真の愛弟子、寺田寅彦氏の随筆を読んでみたいです。
夏目先生を好きになったおかげで、読みたい本の冊数が激増しました。

先生と僕~夏目漱石を囲む人々~

2013.02.17

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先生と僕① (―夏目漱石を囲む人々―)先生と僕① (―夏目漱石を囲む人々―)
(2010/11/22)
香日ゆら

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先生と僕② ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ)先生と僕② ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2011/04/23)
香日 ゆら

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先生と僕 3 ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ)先生と僕 3 ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2012/01/23)
香日ゆら

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先生と僕 4 ―夏目漱石を囲む人々― (フラッパーコミックス)先生と僕 4 ―夏目漱石を囲む人々― (フラッパーコミックス)
(2012/11/22)
香日ゆら

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夏目漱石先生と、その友人や「先生大好き」な門下生たちとのやり取りが
面白おかしく、時々ホロリな感じで4コマ漫画で描かれています。
4巻になると夏目先生が亡くなってしまうので、
門下生さんたち同様「先生大好き」なワタシも読んでて鬱になってしまいました。


ワタシは門下生さんの中では寺田寅彦、鈴木三重吉、芥川龍之介が好きですが、
彼らと夏目先生とのエピソードも本当に面白かったり素敵だったりします。
夏目先生の門下生最古参の寺田さんは、
「先生が忙しいので、木曜日の3時以降に集まるようにしよう」(三重吉さん発案)
とされた木曜日には来ず、いつも違う曜日に来ていた人。
来てもぼーっと何をするでもなく、夏目先生の傍にいるだけでいいという
何とも不思議なお人です。
「木曜日に来れば色んな人が来て楽しいから」と言われても、
自分は先生に会いたいから来るのであって、他の人なぞどうでもいいと言っていたそう。
その気持ち、痛いほどよく分かります。

三重吉さんは先生に宛てて三間(約5.4m)に及ぶ手紙に、
夏目先生のことばかり書いて送りつけたという伝説を残しています。
しかもその手紙は、夏目家に泥棒が入ったときに、
泥棒が庭先にウ○コしていって(そうすると捕まらないと言われたらしい)
その尻拭き紙に使われるという悲劇的なオチがあります。
ちゃんと残ってたら面白かっただろうになぁ。

このマンガにはいくつか夏目先生の書簡や、門下生が夏目先生に関して記した物、
日記なども掲載されています。
その中で、久米正雄と芥川龍之介に宛てて書かれた手紙があります。
「焦ってはいかん、根気強くあれ」と新米の門下生に対して、
とても丁寧な手紙であります。
芥川さんはその後、ご存じのとおりの最期を遂げるわけですが、
4コマ漫画に、芥川さんが死の数日前に夏目先生の墓の前で目撃されたエピソードがありました。
このマンガの中でか別のところでか書いている方がいらっしゃったのですが、
もしもこの頃に夏目先生が健在だったら、
「芥川くん、死ぬのはいけない」と言って、止めたかもしれないし、
夏目先生の言うことなら、芥川さんも聞いてたかもしれない。
芥川さんの「葬儀記」も一部掲載されています。
青空文庫で読めます。
形式ばってて、あんまり泣くような雰囲気じゃないよねと思ってたけど、
葬儀が進むにつれて涙がこらえ切れなくなり、
後ろにいた久米さんまでも涙目だったものだから、
芥川さんの涙腺が決壊した話もマンガで描かれています。

芥川さんの作品は夏目先生の作品よりもっと前から好きですが、
これを機に読み直してみようかと思います。
また違った視点で見られるかも。


歯車―他二篇 (岩波文庫 緑 70-6)歯車―他二篇 (岩波文庫 緑 70-6)
(1979/08)
芥川 龍之介

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それにしてもこの春日ゆらさん、本当に面白くていい4コマ漫画を書いてくださったと思います。
色んな先生周辺の書いた作品で、知っているエピソードも多かったのですが、
夏目先生がとても可愛かったり、
寺田さんの超秀才なのに全然すごそうに見えないボーっとした
掴みどころのない不思議ちゃんな感じとか、絵も上手く特徴でてるなーと思いました。
正岡子規だけは坊主頭のイメージなので、「あ、これ子規なんだ」って思ったけど。

寺田さんと言えば俳句も詠みますが物理学者なんですよね。
でも随筆もたくさん書いていて、結構面白そうです。


寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)
(1963/01)
寺田 寅彦

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「先生と僕」の1巻に夏目先生について書いた寺田さんの文章が載っていて、
読んでいてじわっと来ます。
寺田さん、本当に夏目先生のこと好きだったんだなぁ・・・。

漱石の思ひ出

2013.01.18

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もうすっかり夏目先生に心酔してしまっています。
夏目先生のちくま全集を読み終えたので、関連書籍として、
奥様の夏目鏡子さんが語り、娘婿であり門下生の一人でもあった
松岡譲氏が筆録した、「漱石の思ひ出」を図書館で借りてきました。


漱石の思い出 (文春文庫)漱石の思い出 (文春文庫)
(1994/07)
夏目 鏡子、松岡 譲 他

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↑は、恐らく口語で書かれているのではなかろうかと思いますが、
ワタシが借りてきたのは岩波のハードカバーで、何と文語体。
タイトル見てもお分かりの通りです。
表紙ないけど多分これ↓



漱石の思ひ出漱石の思ひ出
(2003/10/24)
夏目 鏡子、松岡 譲 他

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こんなの読めるかなと心配もしましたが、
読んでみたら、やはり日本人なのでしょうか、意外にもスラスラ読める。
鏡子さんが見た夏目漱石の小説家としての姿以外にも、
夫として、父親としての姿も垣間見えて、とても貴重な作品です。
時系列に並べてありますが、まるでキヨさんが
「そういえばあんなこともあったわねぇ」と思い出しながら語ってくれるのを
わくわくしながら聴いているような感じがします。

キヨさんの知る夏目先生は、決して「偉大な小説家」というだけではなくて、
ノイローゼに悩まされ、いつも誰かが監視しているという妄想に憑りつかれ、
妻子にも暴力をふるったり、キヨさんに出ていけと暴言を吐くようなこともありました。
体もあまり健康ではなく、有名作家とはいえいつも裕福なわけでもなかった。
反面、来る者を拒まない懐の深さや人の好さ、
キヨさんや子供たち、周囲の人たちとの軽妙なやり取り、
本当に小説を読んだだけでは分からない、夏目先生の色んな顔が見えます。
面白い門下生さんたちとのエピソードも大変素敵です。

夏目先生一家が引っ越しをするというので、門下生さんたちが手伝いに来た。
その時の鈴木三重吉さんのエピソードが面白かったです。
二度の引っ越しの手伝いに来た三重吉さんの役割は、
屑籠に飼い猫を入れて運ぶこと。
狭くて驚いて、にゃんにゃん鳴く猫におしっこをかけられたとぶつくさ言う三重吉さん、
それも二度共。
この鈴木三重吉さんは児童文学史「赤い鳥」を創刊した方です。
夏目先生の家に入り浸っているときは子供嫌いで、
子供なんて押し入れにでも入れとけばいいんですよと言って、
夏目家の娘さんたちに大顰蹙を買っていたそうですが、
自分の子供が生まれて以来、大変な子煩悩になったそうです。
そんな三重吉さんが猫におしっこをかけられて文句を言う姿が
後の功績に繋がるようで、とても微笑ましいです。

そして夏目先生の小説の登場人物のモデルになったとされる
門下生さんたちの話もちょこちょこ登場します。
夏目先生には「弟子」と呼ばれる人たちはいませんでしたが、
たくさんの門下生や、中学高校で教えた生徒たちにも愛されて
常に愉快な人が周りにいたようです。
ワタシも加わりたかったなぁ。

その他、小説に使われた、実際に起きたエピソードもあれこれ。
この「漱石の思い出」を出版するとなったとき、
今で言う「死人商売」のような言われ方で、色々批判もされたようです。
ワタシは読んでみて、全然そんな感じは受けず、
むしろありがとうございますと思いましたが、
ただ、「ああああ、それは知りたくなかった・・・」なエピソードが2つ。

大好きで感想も書いた「抗夫」と
「硝子戸の中」の自殺しようとしている女性の話
どちらも夏目先生のところに来て、自分の話を小説にしませんか?と言って
片方は「抗夫」として小説になり、片方は「硝子戸の中」に登場します。
しかしどちらも胡散臭い。
ゆすりたかりの匂いがプンプンです。
うーん、悲しい事実。
ただそんな不審な人たちにもつい同情してしまう夏目先生は
やっぱり人が好いというか、優しいんだろうなと思いました。

ちくまの夏目先生の全集を読んでいると、なぜか炊き立ての白米の味がしました。
一種の共感覚なんでしょうか。
夏目漱石=米の味だと思っていたのですが、
この本を読んでいても、それがありました。
しかしこの後に門下生の小宮豊隆氏の「夏目漱石」を読み始めたものの


夏目漱石 上 (岩波文庫 緑 85-1)夏目漱石 上 (岩波文庫 緑 85-1)
(1986/12/16)
小宮 豊隆

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こちらは全く米の味がしません。
夏目家の人々=米の味なんでしょうか。
金之助・キヨ夫妻の家庭の味が文章から漂ってくるのかもしれません。

ますます夏目先生が好きになりました。

夏目漱石全集

2012.12.19

category : BOOKS

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夏目漱石全集(全10巻セット) (ちくま文庫)夏目漱石全集(全10巻セット) (ちくま文庫)
(1994/03)
夏目漱石

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1年強かかりましたが、本日ようやく全巻読み終えました。
長かったのは間違いありませんが、本当に読んでよかった。
齢三十三にして、心の底から先生と呼びたい人に出会った、そんな感じであります。
明治時代に生まれたかったなぁ、そして木曜会に毎週通いたかった。

以前、「抗夫」の感想をブログにUPしましたが、
今回はエッセイ、小品、講演を文字に起こした物がいくつも収録された10巻。


夏目漱石全集〈10〉 (ちくま文庫)夏目漱石全集〈10〉 (ちくま文庫)
(1988/07)
夏目 漱石

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この10巻は、1~9巻に比べて、実に読むのに時間がかかりました。
中々読み進められないのです。
それが面白くないからなのではなくて、読んでいる間に全く手抜きできないから。
ちょっと集中が切れて、文字を目で追っているだけになると、
ちゃんと読んでたところまで戻って読み直し。
それの繰り返しだったのです。
だけど決して飽きることなく、隅から隅までしっかり楽しく読ませていただきました。
本当に、書いてくださってありがとう、夏目先生。

どれも素敵な作品ですが、講演を文字に起こした物が面白くて驚きました。
勿論読みやすい文章で書いてあったのですが、
作家を目指す者がどういう態度でいるべきなのかとか、
当時の日本の社会の在り方、変動とかについて述べられています。
それが読んでいると不思議なことに、明治時代と現在の平成の世と、
人間の悩みや社会の問題、ほとんど変わりがありません。
人間、いつの時代もいつまで経っても変わらないのですね。
書店に行くと、何だか一見読む価値あり気な自己啓発本が所狭しと並んでいますが、
全く同じようなことを100年も昔に夏目先生が語っていた。
それがとても面白かったのです。

10巻に「硝子戸の中」という随筆があります。


硝子戸の中 (新潮文庫)硝子戸の中 (新潮文庫)
(1952/07)
夏目 漱石

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当時朝日新聞に連載された39編なのですが、
これにとても印象的なエピソードがあります。
夏目先生を訪ねて、見知らぬ女性が来るのですが、
彼女が自分の悲しい歴史を小説にしてほしいと夏目先生にお願いします。
しかし後日、やはりそれはやめて、夏目先生に聴いていただくだけにすると言い出す。
夏目先生が彼女の話を聴いているだけで息苦しくなるほど悲痛な話でした。
すると彼女が
「先生がこれを小説に書くならば、この女をどうしますか?」と尋ねます。
死ぬように書くか、生きるように書くか。
当然夏目先生は即答できず答えに窮して、
女性に「もう遅い、送って行くから帰りなさい」と一緒に家を出ます。
その後の会話に、夏目先生の優しさと言うか、面倒見のよさと言うか、懐の深さがにじみ出ています。
ネタばれになるので書きません、ぜひ読んでください。

夏目先生は生涯に渡り神経衰弱を患い、家族に手を挙げるようなこともあったそうです。
しかし「硝子戸の中」もそうですが、この10巻は全編通して、
漱石の懐の深さが滲み出る作品ばかりです。
読むとじんわり力が湧いてきます。

ところで、ちょうど10巻に「夢十夜」という10に分かれた短編があります。
とあるウェブ小説サイトでそれを御題に小説を書くと言うコンテストがありました。
偶然mixiで見つけたのです。
どうしようか迷いましたが、昔書いたものを手直しして応募してみました。
そしたら何と、「優秀賞」を頂いたんですよ!
衣空ってのが私です。
応募しようかどうしようか結構ギリギリまで悩みましたが、
それこそ夏目先生に促されたような感じです。
こんなに喜んだの久しぶりでした。

10巻読み終わりましたが、他社からの出版で文学論などもありますから、


文学論〈上〉 (岩波文庫)文学論〈上〉 (岩波文庫)
(2007/02/16)
夏目 漱石

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それも読もうと思います。
あと先日図書館で、夏目先生の奥方、夏目鏡子さんの書かれた
「漱石の思ひ出」を借りて来たので、それをまず読みます。


漱石の思ひ出漱石の思ひ出
(2003/10/24)
夏目 鏡子、松岡 譲 他

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そしてこの10巻は、死ぬまでに100回読み返すことにします。
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